自分の知ったお寺の「お施餓鬼」では先祖供養はするが「三界万霊」を供養したことはないのに・・・どうしてこちらはそれをするのですか?という質問がありました。
お施餓鬼は先祖や故人が「餓鬼」になっているため、これをするという訳ではないのです。
普段は供養を受けられない霊たちにお食事とお経や密教の法を施して苦患を除くことが本来の目的です。
三界とは色界・無色界・欲界のことでようするにすべての世界のすべての霊という意味です。
でも集まる霊の多くは供養してももらえていない霊たちです。
いわばこれは霊的ボランティアなのです
ご先祖や故人にはその善行の功徳を回し向けます。
故に「回向」と言います。
。
ですからこのことを理解している当院の講員様では圧倒的に三界万霊のお塔婆が多いのです。
ほかでもなく三界万霊のみを供養する方もいます。
外に特に回向する対象がないなら全てご自分のためのお功徳になります。
施餓鬼はこれを修するものは転じてその功徳で豊かになるといわれているために密教では「増益法」(裕福を得るお祈り)というくくりに入ります。
勿論あわせてペットのお塔婆を作ればペットにも回向されますよ。