少年時代に私にお金のことを教えてくれたのは花登筺さんの「細腕繁盛記」というドラマ。副題は「銭の花」
https://www.youtube.com/watch?v=jlipoy1IH4U
大坂から老舗料亭「南池楼」の女将の孫である主人公 加代 が伊豆の熱川に嫁にきて、様々な苦難や妨害に打ち勝ち、寂れ切った小さな旅館・山水館を立派な名旅館に再建する成功物語
主演は新玉美千代さん ほかに高島忠夫さん、滝田裕介さん、大友柳太郎さん、浪花千恵子さん、神山繁さん、内田朝雄さん等々・・・今は亡き名優がそろっていた。敵役だった藤真奈美さんと義理の妹役の柏木由紀子さんは今もお元気のようですね。
私は「お金とはこういうもんなんだ。こうでなくてはいけない。」というのをこのドラマから心底教えられました。
面白くて毎週本当に楽しみにしていた。
私はお金を穢いものと思ったことはない。
良いことだってするのならそれはお金が必要だ。
そのお金を嫌ってどうするんだろう。
それを穢くするのは穢い心の人間でしかない。
だから清貧とかいう言葉も嫌いだし、貧しさを美徳と思ったことは一度もない。
同時にお金くらい扱いの難しいものはないと痛感します。
油断してウカウカ近づいてはならないのもお金です。
今でもお金に関する考えの原点はここにあります。
学生時代たまたま喫茶店で会ったサラリーマンから話しかけられました。
きっと彼は何かショックなことがあったんでしょう。なんかグチグチした感じ。
聞くと同じ大学の卒業生、先輩でした。学部は全然違うけど。
「・・・きみね。お金って穢いもんなんだよ…お金くらい人を不幸にしてしまうものはないんだ。わかる?・・・社会に出ないとわからないよなあ。」といわれた。
私は20歳になっていない。向こうは30歳くらいの人でしたかね。
私の悪い癖でこういうのからかいたくなる。
「そうですか?怖いの。じゃあもらってあげるからお兄さん、財布ごと出してよ。」といったら
「君は怖いこと言うんだねえ・・・」といってドン引きされた。(笑)