金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

飯縄様と毘沙門様

拙寺の十一面観音には左右に飯縄様、毘沙門様がいます。

普通の観音三尊の組み合わせなら左右は不動明王、毘沙門天です。こ観音様を中尊とする三尊形式は比叡山の横川にはじまると聞きますが天台、真言の宗派を問わず多いようです。

そのうちの不動様が飯縄様に当たるのが拙寺の形式です。

これは父方の先祖に縁有る筑紫の霊山・宝満山にあったという別当大山寺の形式にまねたものです。

 

飯縄さまは大自然の象徴。修験の聖地・山の象徴。

だから修験の本尊お不動様に鷲の頭に羽をつけ、蛇を巻いて狐に乗る。大自然や生命エネルギーが欲しい時が飯縄様。全体にはインドの鳥神・迦楼羅王のお姿です。

野生のエネルギーは人間社会の中で病んでしまったものに生き物の原点としてもエネルギーを下さる。生命の根源です。

だから病気平癒の人型は基本的に飯縄様で拝んでいる。特殊なところでは悪魔や怨敵などの障礙を退けるのも飯縄様。

 

これに対して毘沙門様は鎧を見につけ帝釈天の軍を束ねる大将軍。

将軍という社会的な仕事がある。

奥様の吉祥天、お子様には善尼厠童子はじめ5人

部下はアタヴァク夜叉などの八大大将、訶梨帝母、無数の夜叉衆。

だからこちらは私たちの人間としての在り方を助けてくれる。

営業、商売、組織、部下、出世、結婚、家庭、出産、育児などなど人事百般です。

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十一面様の月例のご祈祷、十一面・飯縄・十一面・毘沙門・十一面の順で五座拝んでいます。またまた護摩加行があるので今月も早めに拝んでいます。

きのうは毘沙門様の日。

きのうは長らく拝んでいた良縁祈願の信者さんが、不思議と気になって毘沙門様の真言を多めに唱えていたら、ちょうどその方から縁談があるという連絡がありました。うまくいくといいなあ・・・

今日は結願日、しっかり拝みます。