金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

「護法」の話

「神通力のある行者さんとはどうやってわかるのでしょうか?」という質問があった。

それはその人の祈願のもたらす霊験のいかなるかを見るしかないが・・・

 

私が正直思うに数々の霊験をもたらすには必ず本尊と行者の仲介に「護法」と言う存在が働いているのだと思う。

 

護法は本尊の意思を行者に伝え、行者の状況を本尊に伝える存在。

此の護法の力が大きいほどいろいろなことができる。

ではパワフルな護法にバックについてもらうにはどうしたらいのか・・・?

どうしたら・・・などない。

ただ、まじめに拝んでいること。

護法にウソは通用しないので、よく妄語を言う人はもっとも護法から遠い。

両舌もだ。

護法がバックに付くと陰口など言わず、正面から本人にヅケヅケ言うことが多い。

だから勢い性格がきつい人という印象になる。

要するに身口意の「口業」と言うものを慎むこと。

くわえてこういう存在を信じるか信じないかはとても大きい。

まじめに修行していても、護法の存在を信じない人間は意思の疎通ができないので背後についてもその活躍は大きく制限される。陰ながら守るのみ。

ついでながらこうした護法は黒子や忍者のようなもんだから本尊を差しおいて自分を皆に拝ませろなどとは言わない。

黒子のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

そういうのの多くは悪霊だ。

ただし。蔵王堂の「脳天大神」のように、本尊の分霊や眷属として本尊を助けて働くものは正しい神霊だ。

祀るには必ず本尊との関係が明確でなくてはならない。

 

「○○大神」などと名乗っているがその多くは実類の神霊で修行している存在だ。

例えば不動尊を拝む人には霊的にも不動尊を信仰している存在がよりそう。

同じような行者さんの霊が多いけど、アメリカ先住民のように自然霊(スピリット)もいる。

ミイさんや竜神、御狐さん、天狗さんなどなど。