もう何十年も前のことですが、ろくに知らない方からある旧知の人があなたのことをこういう悪口を言っているという讒言があった。
電話で一通り聞いて「ああ、そう」とだけ言っておいた。
向こうは私がどう思うのか知りたいようでした。
繰り返し同じことを言ったうえ、どうします?みたいなことをいうので
「どうもしません。」
「問いたださないのですか」
「そんなことしません。」
「なんでですか?いったほうがいいですよ。」
「・・・・そんなことする理由がない。」
「どうして?そんなに信用していいのですか。」とまで言ってくる。
「別に信用しているからではない。むしろ基本的に人は信用はしていないから腹もたたない。この人に限らず言うだけなら人は陰では何でも言うでしょう。そんなこと一々腹を立ててるほど暇ではない。」
「でも・・・」というので
「現にあなただってそうやって相手から聞いた話をそのまま、素知らぬ顔でわたしにしゃあしゃあとしゃべっているではないですか?なぜですか。なんか得することでもあるのですか。
人は用もなしに危ない橋は渡らないものだよね。ろくに知らない人間を信用して、よく知った人を疑い、わざわざ事を荒立てるのはバカのやることだと思う。」
「・・・」
「でもね、大体人間なんて裏ではそんなもんです。それでも皆なんとかやっていっているのは和の方が大事だからでしょ?それがたとえ事実でもまったく驚きませんのでおかまいなく。
どうしても何か言えと言うならあなたからこういう話があったと本人にいうことになりますよ。いいのでしょうか?」
そういったら電話が突然切れた。