サーフィンのアニメ映画wave・とうとう第三章まで見てしまった。
サーフィンは全く知らないことはこの前お話しました。
なんとなく第一章みたから第二・第三とみてしまいましたがあんまりやっていない。
最初は大看板でやっていたのに当たらなかったのか空前のヒットを記録している「鬼滅の刃」に劇場とられちゃったのか・・・
最期はやっとさがしてみた。
そんなにまでしてみるものでもないようにも思いましたが・・・
でも見て正解でした。
心に残ったのは大富豪の息子。森 ウィリアム、聡一郎が仲間をハワイの別宅に連れて行って練習させるところ。
彼は無償で仲間のサーファー仲間の面倒を看る。
「なぜ。そこまでするのか?」
答えは「サーフィンを愛するから」…だけだと超クサイ陳腐なセリフのようだが
さにあらず。
実は彼は行きづまった資本主義の打開策として世界中にプロではないサーファーを作り出して行こうと考えている人。
つまりこれから先、経済本位ではないところに人を導くことが必要と考えているのだ。
それでいてそれめぐると社会環境にはやはり経済効果はバッチリ発生するということも知っている優れた経済人なのだ。
だてに金持ちの息子やっていない。
また彼は当面そうした金にならないことをして世の中の人の流れを変えられるのは富裕層の使命だということも熟知している現代の須達壇毘尼のような長者なのだ。
この考えは現代の哲学者マルクス・ガブリエル博士の考えに近似しています。
わたし達の世代は仕事以外のことにウツツを抜かすのは不届きものでした。
遊び人のロクデナシだったわけです。
或いは文系ならオタクといわれる得体のしれない日陰者。
まさにサーファーなんかチャラい金持の若者の娯楽としか思われていない時代もあった。
福沢諭吉先生も言うように「人間として一番立派なことは生涯を通じてする一つの仕事をする」ことでした。
わたしも堅くそう思ってきた。
なにかに打ち込むのは大事。
でもこれからはそれが必ずしも仕事でないかもしれない。仕事でなくてはならない必要性はない。
だって。だれもが面白い!夢中になれると思う仕事してるわけじゃないよね。(私はしている部類ですが)
福沢先生流に言えばそれを探せばいいのだろだけど現実はそんなに甘くない。
実際には多くの人が面白くもないことに一生の大部分を費やし、それこそが大事なのだと仕事へのアイディンティティを要求されて。あるいは自らが強いて擦り切れていく。
それがそんなに大事かな?
このアニメの主人公たちもサーフィンに命をかけている。
だがそれは仕事ではないのです。それでメシ食っていない。
それゆえに一方で「高校生なのだから勉強もし、社会性もしっかりもつことが大事だ」と湘南の先輩サーファー巌名こうすけは主人公の陽岡に言う。
社会での役割も果たしながら、全然経済と関係ないところで命を懸けるほど打ち込む。それが豊かな生き方と言う時代がそこまで来ている。
そんなことを教えられるアニメでした。
絵が少女漫画的なので映画館には中高生くらいの女子がほとんどでしたが、そんなことは全然気にしないで見たいものは見に行くのが恥知らずな私の良いところです。(笑)