金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

真理は必ずしも一つじゃない。

最近はないけど、昔学生時代はよく新宗教のキャッチが町にいた。

キャンパスにも無論いた。

大学では何度も誘われて話も聞いた。

ある日、ある宗教に誘われて、話を聞きに行った。

さんざ、誘ってくるから一般聞いてみようということで同道した。

講師が出てきて私ともう一人誘われてきた人がきていた。

やはり学生のようだ。

さんざ話をしてもらって黙って聞いていて、むこうはこっちが入会するものと思っている。

「どう思う?」というので今度はこちらが話し出した。

仏教の立場で一応ものを考えて話した。

ただ私は仏陀ではないから自分でわかっていると思っているかなという範囲でしか話さないが。

最期に「私は私の信仰でいいし、あなたはあなたでいいのでは?」というと

「でも真理は一つじゃないですか?」

「そうでしょうか?科学実験や数学はそうかも。そう言うものでも例外もあるというじゃないでしょうか。ましてや内面的なものに統一した真理なんかいらないと思いますよそういう考えの方が恐ろしい。ましてや人の心なんか皆がまったく同じになるわけない。」

「でも神様は一つでしょう?」

「厳密に言えば神様にあった事ないから知りません。あった神様が一人でも、まだあっていない神様も多いかもしれませんから。」

そうやってのらくらやっていたけどなかなか返してくれない。

ついにはオルグしてきたやつがブチ切れて「じゃあ、なぜ今ここにいるんですか?あなただって、何か自分の宗教や生き方に疑問があるから真理を求めてここに来たんでしょう?違いますか?」ときた。

なに、このいいぐさ。カチンときた。

「頼むから来てください。」と言っておいて図々しいにもほどがある。

 

「いいえ、この人が強烈に誘うから断るのも気の毒だしし、真理が真理がと言うので、どんなこと言うか興味あったから来ただけです。でも、大変勉強になりました。ありがとうございます。」

そいつでなく講師にそういったら余計ぶんむくれた。

 

講師の方が「この後、明日は第二講があるけど来る?」

「きません。」

「・・・・私も来ないでいいと思います。」

私を連れてきた人は「そんなことがあっていいわけない!」という顔をしていたが、講師の人はそういった。

 

それでもう私は相手にされなくなった。

「そちらの方はどうです?今日入会しませんか?幸せになりますよ。」と、ふたりとももうひとりの人に向き直って聞いている。

「いや、いいです。」

「なんで?どこかわからないとこでも?」

「いいえ、今、会費の〇万円払ったら、私お金全然ないので幸せになるどころかに不幸になるのでやめておきます。家賃も危ないので。」

なるほど、コイツはうごかぬ唯一の真理かも。(笑)