松江先生にお約束の菊の薬効についてお尋ねしました。
唐の時代から菊はお茶として飲まれていました。菊花には明目と言って視力を回復する作用、頭ののぼせを取り思考をはっきりさせる作用があるので当時の文人たちに歓迎されていたようです。
この菊の作用は今のコロナ禍でオンラインの作業の多くなった人達にも大変役に立ちます。
また農暦9月9日、中陽の節句では人々は高台に上がり菊のお酒を飲む風習がありましたが、これは9月9日に魔物が襲いに来るので高台に避難して魔物の嫌いな匂いのする菊花を芳香させるためでありました。
薬用で使う菊は品種改良されていない菊を使います。中薬学では解表といって外からの邪気を取り払う作用があるのでカゼに使います。また昇ってしまった気を下げて眩暈を治します。教科書には出ていませんが体内の老廃物を除去する作用があると台湾の中医師に教えてもらいました。
今は家から出られないで身体を動かす時間が短くなるため身体の気の流れが滞りやすく気鬱になりやすい状況です。菊花は香りがあり香りは気を流し気分を爽やかにしてくれます。日常の生活の中で菊のお茶を取り入れたらよいと思います。
菊のお茶はこちらで(杞菊明目茶)