金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

5月滅罪会の感想その5  善龍庵

 

 滅罪会の修行をすると

1、心がスッキリして楽になる。だんだん苦しみが減っていく。様々な気づきが起きる。心が静寂になる。

 

2、とくに何も感じない。

 

3、怒りや憎しみなどの感情が出てくる。

 

という上記の反応がおこります。

1と2と3を適宜、繰り返すこともあります。

これらはどれも自然なことです。

 

2は自分の罪悪感に触れるのを避けるため。

その時点では必要な反応です。修行を繰り返していくうちな自然に変化するのを待ちます。無理強いはしません。

 

3は、心がスッキリしたあとに出ることが多いのですが、自分の中にある清らかな心が出てくると、今までは罪悪感まみれだったので「私はそんな清らかな心を持っている価値がない」と無意識的に負の感情で隠そうとすることがあります。

 

あるいは光あるところに影があるように、心の中の明暗がはっきりしてくることもあります。

それもバランスが取れてくるとどちらも認められるようになります。

 

人によっては「自分はひどい人間なので楽になってはいけない」という意識が強くなることもあります。これも同じ理由です。長年の癖ですね。でもすでに心の奥底に菩提心と言う宝物があることに気づいてしまったのです。

 

上記の全てに言えるのは、その心の状態に対して真言を唱えて認め祝福し、ただ仏様にあずけてお任せするのみです。

 

ここから頂いたメール

 

大森先生

こんばんは。
5月滅罪会ありがとうございます。

 

ある日、母が上機嫌に鼻歌を歌っていました。
久しぶりに聞いたので、
私はどうしたのだろうと不思議に感じるくらいでした。


その日の夜、メールチェックすると滅罪会2回目のお次第が届いていました。
内容を確認すると「母を○○○○」とあります。
なるほどねと思いました(笑)

今回は、母を不必要に責めていたかもしれないな、母の時間を奪ってきたな、など母のことを思い返しました。


また、親切にしてくれた人、優しい人、母性の人に、
なにか知らないうちに、悲しませていないか思い返しました。
思い返すと私は、人の親切に無頓着だったな、
また、わかっていてもうまく返せていなかったなと思いました。

 

いいのか悪いのかわかりませんが、
懺悔する時、あまり過去のことを思い出す事が少なくなりました。
胸に意識を集中しているだけで寂静な時間が流れます。

 

 

また、結願後、反動かもしれませんが、
数日、怒りや憎しみなどの負の感情が出てきました。


それらも法を信じる、
仏さまにお預けするという気持ちで対応したいと思います。
自分自身が、少しづつ良き方向に進めばいいなと思います。
以上が今回の滅罪会の感想です。

 

ブログの「滅罪会と罪悪感」、
「慈悲、そして共感の真の意義について」ありがとうございます。
その教唆がなかったら、滅罪会を勘違い、思い違いして修行していたと思います。
ご指導、ご教導ありがとうございます。
大森先生、滅罪会ありがとうございました。

吉祥成就合掌礼拝

○○○○

 

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