呪力を頼みに「癌きり祈祷」だとか「癌封じ」などを売りにしているとしまいに「癌」になって死ぬという話が祈祷の世界にはある。
この間来られた医療関係者からは医者もそうだという。癌治療の名外科医が癌になったりする。
まあ、ただでさえ癌で死ぬ人は多いからというのもあろうが・・・
これはひとつには癌ということを常に頭に置くからだろう。
「この癌」「この癌」と思う故、意識の中に癌が浸透していく。
潜在意識の領域は自他を選ばないので人の癌も自分の癌もない。
まあ、それがいいか悪いかわからないけど、私はあまり病気自体は意識しないで
健康という方を意識する。
変な言い方だが癌があっても悪させず健康ならいいくらいと思う。
それで祈願の時は病名よりも「摩羯魚」という巨大な恐ろしげな魚をイメージする。
丁度、お城の屋根に乗ってい鯱みたいのだ。
実在の魚じゃないけどね。
これは金剛夜叉明王の三昧耶形(シンボル)だ。
金剛夜叉の印はガバッと牙むいて口開く魔羯魚の形。
それがバリバリ体の悪い部分を食べてしまうイメージでする。
真言は金剛夜叉明王でする。
金剛夜叉供まではしないでも大丈夫です。
不動様でも観音様でもお薬師様でもでもその祈祷のうちでする。
そういうわけで我が門下には世間でははほとんど祀らない金剛夜叉明王や摩羯魚を奉安してるところもままあります。