天台には「一念三千」という考えがある。
三千というのは三千世界で簡単に言えば宇宙全部。
十界互具という境涯に十如是という働き、三種世間という環境を掛け合わした数です。
ここを解説すると話は長くなるので今はアバウトに宇宙全部でいい。
たった一つのわずかな念でも宇宙の隅々までいきわたる。
この前提で読経する。だからどこでも届く。
例えば観音菩薩普門品でも観音様のお名前を唱えれば、それはほかの無数の仏を拝むのと同じという。
その理由は天台流にいうなら一念三千だからですね。
たくさんの仏を拝んでも観音様だけ拝んでも同じ。
皆同じように一念三千で宇宙の隅までいきわたる。
だから、法華経の神力品や普門品や寿量品なんか読む場合にはそうおもうといい。
外のお経も同じ。
この法華経を学べば何のお経だろうと同じだと法華経に書いてある。