金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ラッキーな人生

人間は一番古い記憶ってどうなんだろう。

私は大きなたらいで妹とともにお湯であらってもらった記憶。

妹は本当に赤ちゃんだった。年子なので満一歳までの記憶はないことになる。

二歳くらいかなあ。

次は辻堂の八畳間で母がふすまにクジャクの絵をかいてくれた記憶。

そこからはだいぶ飛んでいる。

幼稚園で泣いてる記憶。

毎日いろんな体験してるのに全部飛んでしまって人生はしまいに映画のコマーシャルみたいな寄せ集めの記憶になる。

人間が老いて死ぬってことは…自己体験的にはそういう記憶以前の世界に戻っていくのかもしれない。

ハイライトのアップが人生だとすれば、よい場面だけつないで憶えていればラッキーな人生になるよね。

何があってもあなたの記憶以外にあなたの本当の人生はどこにもないのですから。