下記記事の続きです。
富士山の神様、浅間大菩薩。
馬に乗る姿もある。
あれ、蚕なんですね。
馬は蚕。
だから養蚕の仏である馬鳴菩薩も馬に乗る。
そう思うと謎が解ける。
実際、富士山の風穴は気温の低さを利用して蚕の卵を冷蔵保存するのに使ったという。
勢至菩薩がえとの守護仏で午年の守り神なわけもこれでわかる。
長いこと疑問でしたが蚕が馬に例えられているならよくわかります。
習合思想では浅間さまは筑波山の蚕影様。さらに言えば天竺の金色姫。今は養蚕が昔ほど盛んでないからあまり言わないけど偉大な養蚕の神様なんですね。
養蚕神は弁財天とも深く習合しています。
弁財天のお使いの蛇は蚕の天敵のネズミを食べるからですね。
また同じ理由で養蚕神のお使いは猫とされた。
養蚕守護と書いた猫神のお札は多い。
群馬県は明治までは養蚕が盛んでした。有名な女工哀史 「野麦峠」なんて悲しいお話も残っている。
幕藩体制のころ群馬県新田村の新田岩松公は四代にわたり猫絵の殿様として有名。
お殿様自らが養蚕農家のために何枚も猫の絵をかいてくれて大人気だったそうだ。
お殿様の猫絵は今でも熱心なファンがいる。
今は化石衣料が全盛で蚕のことはあまり言わないですね。
そういえば富士山も巨大な猫皿に見えてくる。(笑)