金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

真如実相

大乗仏教では存在全てが真如そのものであると言います。

真如ならざるはない。如はそのままの意味です。法華経でいう諸法実相。

世間の教えでは「真理」追及などと言うが真理をつかんだら、ではその真理とやら以外はなんと説明するのか?

もとより法界に少しの間違いもない。無駄もなく不要なものもない。

いずれも等価値だ。

 

 

あるのは数知れない私たちのとらえ方の間違いだけだ。見惑の煩悩だ。

外には少しの過ちもない。

もとより本覚、もとより真如ならざるは毛ほどもなし。

 

こういうと戦争や犯罪も真如かと聞く人がいますが、真如に暗いところから起きるのが戦争や犯罪だ。戦争や犯罪は積極的あるものではない。

蚤や蚊、サソリなどの害虫、トラ、狼や毒蛇などの害獣はどうか。

仮に存在するのではなくもとからいるぞ。

そう、彼らは真如の存在だ。もとより存在する。

害獣だというのは人の都合によってつけた名前だ。

本よりの害獣など存在しない。他の生命を損耗する。

その意味なら人間こそ最大の害獣だ。