大乗仏教では存在全てが真如そのものであると言います。
真如ならざるはない。如はそのままの意味です。法華経でいう諸法実相。
世間の教えでは「真理」追及などと言うが真理をつかんだら、ではその真理とやら以外はなんと説明するのか?
もとより法界に少しの間違いもない。無駄もなく不要なものもない。
いずれも等価値だ。
あるのは数知れない私たちのとらえ方の間違いだけだ。見惑の煩悩だ。
外には少しの過ちもない。
もとより本覚、もとより真如ならざるは毛ほどもなし。
こういうと戦争や犯罪も真如かと聞く人がいますが、真如に暗いところから起きるのが戦争や犯罪だ。戦争や犯罪は積極的あるものではない。
蚤や蚊、サソリなどの害虫、トラ、狼や毒蛇などの害獣はどうか。
仮に存在するのではなくもとからいるぞ。
そう、彼らは真如の存在だ。もとより存在する。
害獣だというのは人の都合によってつけた名前だ。
本よりの害獣など存在しない。他の生命を損耗する。
その意味なら人間こそ最大の害獣だ。