久方ぶりに映画を見ました。
「ノイズ」藤原竜也 まつやまけんいち 神木隆之介 の若手三大スターが共演
孤島で起きてしまった微妙な人の死亡事故。
隠すべきでないことを隠てしまったために起きる大きな禍いやそれを利用する人。
島こそが命の人々の連帯感が生む根拠のない集団行動。
それが事件を不透明に複雑にしていく。
この「はじめから隠さなければこれほどの大ごとにならないこと」を隠すことは割合と世の中に多い。
それを大人の判断だなどというが・・・
わずかな傷を隠して致命傷にまでしてしまうこと。
この映画では殺人という大きな事件だが、普通の社会ではもっともっと小さなことをかくすために誰かにしわ寄せしたり理不尽が行われることは多い。
そしてそれが破綻して、ついには土下座お詫びしてもとりかえしのつかぬことに・・・
その時になった初めて「大人の判断」とか言っていたものが実はまぎれもない「愚か者の判断」だったとわかる。
行者はそういう秘密ごとを語られることもある。だが不正を隠すがわに回らない。
そんなとき、「お客様」だからどうであれ、味方になる。便宜を図る。ではなく仏法に照らした正しい判断ができることが大事だと思うからだ。
むろん、それが相談者にも良い判断となることを信じる。
私自身、相談して来た人と同行して不正を白状させたこともある。
むしろ、それこそが大人の判断というものだろうと信じる。