金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

2022福猫 福猫と鼻炎 もろもろ

こんなメールでのおたよりをいただきました。

 

 

『ニャンコ 娘ともどもお世話になっております。

○○と申します。昨日、福猫ちゃんがお里帰りに出発いたしました。元気いっぱいになって戻ってくる日を心待ちにしていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

初めて福猫ちゃんがいらっしゃった日のことを今でも鮮明に思い出します。包みを開いてひょっこり現われた福猫ちゃんのお顔を覗き込んだ時には、一瞬フッと空気が変わったような、何かがカチリとはまったような…説明が難しいのですが、不思議な感じがしました。それ以来、早いもので4年も経ちましたが、たくさんたくさん有難いことがありました。

福猫ちゃんがいらっしゃる前まで、私は30年以上も深刻なアレルギー性鼻炎に悩んでおりました。冬が終わると決まり切った薬を飲み始め、それでも水道の水のような勢いの鼻水に外出するのもはばかられるほど悩まされておりましたが、アレルギーなのだから仕方がないと、ただただ現状に甘んじていました。

 

私は和尚様の過去のブログの記事を読み返すのが好きで、福猫ちゃんが傍にいるようになってからはさらによく読むようになりました。読んで一考しては福猫ちゃんの顔を見て…というような調子なのですが、特に「今日が一番若い日」の記事が大好きで、繰り返し読んだのですが、そのお話から関連妄想して自分なりにお話しを消化し(和尚様のお話とは違うお話になってしまったかもしれませんが…)、「アレルギーだから仕方ないなどと思い込まず、望みをちゃんと自覚しよう、お医者さんに話してちゃんと診てもらおう」という思いに至り、結果、とても良いお医者さんを探し当て、劇的に症状を改善することができました。』

 

治療が進むにつれ、朝には目覚ましがなくともぱちりと起床し、これまで朝はつらいものだと思っておりましたが、今までの気だるさはいったいなんだったんだろう?というほど身体が軽くなりました。今では目が腫れあがることも、山のようにちり紙を持ち歩くことも、毎晩口をあけて眠ることも、おかげさまで皆無です。

 

さらに、私が主にお世話をする病人の家族が2人ほど、この出来事の影響を受けて、生死に関わるような状況を何とか乗り越えたというようなこともありました。2人とも、体調が悪化してもあれこれ不安な思いをめぐらせては医師との話しがかみ合わなくなり、救いようのないほど治療が遠回りしてしまうタイプでしたが、おかげさまで、今ではちゃんと主治医と良好に意思の疎通がはかれるようになったようですし、お世話をする私の心労も激減いたしました。

私はピアノを弾くのが好きで、子供のころから続けているのですが、福猫ちゃんがいらっしゃって、不思議なご縁をいただきました。もともと大好きなヨーロッパの著名なピアニストさんと、ちょっとしたことがきっかけで、大勢のファンの中のひとりを越えて少しだけお知り合いになりました。このことは単にミーハーな喜び事というのではなく、私の人生に華を添え、大きく引き上げてくれた上に、とても勉強にも刺激にもなるご縁となりました。これもまた福猫ちゃんとのご対面の時のようにうまく説明できないのですが…演奏の様子を動画コンサート(本来は渡欧しなければ聴けませんが、コロナでライブ配信コンサートをしていました)で見たり、ちょっとお話をしたりすると、演奏やプロ意識などについて何か良いことを感覚的につかみ、なんだかよく分からないけど今ひらめいた、何か分かった、となりやすい方だったのです。

 

厳しい世界にもかかわらず大活躍している様子を見て、自分ではこれくらいが上達の限界と思っていたのも吹き飛び、ますますピアノの練習にも真剣みがわきました。重病人を2人も抱えてはいますが、福猫ちゃんが運んでくれたご縁のおかげで、ほんのちょっとの時間しかピアノの練習ができなくとも、これまで以上に熱心に打ち込めるようになったからこそ、疲れ切ってもヨロヨロになってしまわないでいられます。

 

まだまだ不安な世情ですが、コロナが収まったら早く鎌倉にお伺いしたいです。寒暖の差が激しい今日この頃、和尚様もくれぐれもお元気でお過ごしくださいませ。 福猫ちゃんのお帰りを心待ちにしております。福猫ちゃん、和尚様に心より感謝申し上げます。