金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

少子化以前のお話

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桜田大臣、甚だ失礼ですがお分かりになっていない。

嘆かわしいのは大臣のご発言です。

 

女性が男性に不寛容だから結婚率が減っているわけではないと思いますよ。

 

結婚することになにも利得がないと思うからです。今の適齢期と言われる女性は皆働いている。そこへもってきて家庭に入って家事労働や育児は女の仕事だという通念で来られてはもたないです。

それで稼ぎは夫任せで仕事辞めてしまっても、なにかあって離婚したらもう仕事はない。しまいにはシングルマザーで路頭に迷う。

ますます家事や子供の教育どころではない。

そりゃ女の人だって考えまっせ。

 

この個人主義万歳の流れには限度がある。そこがわからないと転換はしない。

「伴侶はいないと困る」と多くの人が思わないとこの流れは変わらない。

伴侶がいなくても困らないなら結婚しない!

女性だけじゃなく若い男性だってそういう人は少なくない。

 

先の戦に負けて日本改造。

入ってきたアメリカ流の個人主義とってもおいしいけど…日本人は不消化を起している気味がある。

アメリカには夫婦の強い絆がある。

ティーンエイジャーの子供に彼女や彼氏ができないと心配するのが向こうの親。

逆に異性の友人ができるとすぐに「お勉強がだめになる!」とか言って心配するのが日本の親

思うに好きな異性ができてダメになるようなものは所詮、駄目なのだ。

そういう親は現代でも意外と多い。教育にも問題はある。

 

このアンバランスが消化不良の一因。

戦前のように「恋愛などあってはならぬこと」で、親がいいなずけ決めて決まりではないのですから、今まで「そういうことは全く考えるな」から急に「年頃だから結婚しろ」はないでしょう。

男女の交際ややり取りの仕方が双方わからないから、トラブルになれば即「セクハラ」だとか「ストーカー」という騒ぎになる。

不寛容なのは女性じゃなくその社会観念です。

 

ある知った中国人女性の発言「日本て変だよ。誰だかキスして大問題になってるけど、若い男性が若い女性に興味持つのは当たり前でしょう。そんなので目クジラ立てるほうがおかしいよ。」※これ、女子高性にキスしたジャニーズ追放の山口君の話だと思った。

まあ、相手が高校生だということあるけど。これもある程度は言えてます。

そうかと思えば未成年と性交渉しても「合意だからこれは淫行ではない」と抜かしたバカ議員もいたね。

よくこんなバカ議員になったわ。

 

でも、最近は握手しても手握ったとか言われかねない。そういう変な人もいますから怖いですよ。

 

言わせてもらえば社会で使いもしないヘンテコなお勉強なんかより、人付き合いの気味の方が大事です。

ずうっと人付き合いを断ち、箱に入って勉強しか知らずに知識人になっても、男女関係どころか世の中では通用なんかするもんかね。若者だけじゃなくそうやって育った中高年は挨拶すらマトモにできない。

いくら勉強できようが学歴が仕事するわけじゃない。

 

結局、人は寄り添うべきだ、そうでないとダメという流れが生まれないと結婚増加は無理でしょう。

現代では別に男女でなく同性カップルでもいいし、友達同士でもいい。

私思うんですけど…何故一番大事な人に性愛が伴わないといけないのか?変でしょ。

人は寄り添う。そこからじゃなきゃ少子化なんかは次のレベルの話だ。