鬼でいることだという話をしたが、もちろん鬼には良し悪しがある。
善鬼でないといけない。
悪鬼ではいけない。
どう違うのか?
悪鬼は自分が面白くないと鬼の本性を出す人。
普段は柔和でも自分のことだ毛で余裕を失うととたんに冷酷非情にふるまう。
暴悪な本性をむき出して人は一切お構いなし。実類の鬼だ。
善鬼とは必要なときに必要に応じて鬼になる人。
大げさに言えば大権垂迹だ。権類の鬼。
この鬼になるのは難しい。修行がいる。
この修行が難しい。
いつの間にか実類の鬼になったりしたりしないようにしないと。
善鬼は「泣いた赤鬼」の青鬼だ。
悪者になったり、非道と言われることを恐れない。
ちっとやそっとの修行ではできないですね。
貪瞋痴のかたちを借りて貪瞋痴に染まらずする修行。
それにはまず承認欲求の塊みたいな自我を捨てないとダメだ。
鬼になりたいなら・・・最初に鬼が引き裂いて殺すのはそれ。
それでも鬼は必要だ。観世音菩薩の垂迹に天・竜・そして夜叉もいる。
青面金剛はそういう善鬼の総帥。
大悲如意輪観音の化身だ。