金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

止観のお話

止観(座禅)の基礎とは簡単に言えば文字通り、心の働きをやめてみること。

四六時中何か考えている癖のある人間にはとても難しい。

今にも走り出しそうな馬にも似た心をくくっておくようなもの。

こういうと「なるほど!心の動きを止めるのが大事なのですね。」などという一知半解なことをいう人間も出てくる。

何にもわかっていない。

それは普段絶えることなく動いている心だからこそ意味がある。

心が止まりっぱなしではなんにもできない病人に同じだ。

動と静 自在に使い分けてこそ妙境に至れるというもの。

止まりっぱなしの心で何が一体できよう。

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