止観(座禅)の基礎とは簡単に言えば文字通り、心の働きをやめてみること。
四六時中何か考えている癖のある人間にはとても難しい。
今にも走り出しそうな馬にも似た心をくくっておくようなもの。
こういうと「なるほど!心の動きを止めるのが大事なのですね。」などという一知半解なことをいう人間も出てくる。
何にもわかっていない。
それは普段絶えることなく動いている心だからこそ意味がある。
心が止まりっぱなしではなんにもできない病人に同じだ。
動と静 自在に使い分けてこそ妙境に至れるというもの。
止まりっぱなしの心で何が一体できよう。