金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

変化する聖天信仰

聖天供をして病気平癒を長く祈り亡くなられた方の願ほどき

十一面観音さまでお願いしています。

聖天講式には

臨終の際に男天は四魔の群党を破り、女天は百寶の華台をもって迎えに来てくださるというけど‥‥ま、一応観音様にお願いします。

天部なので死の際には来ないという人もいますから。どうかな・・・

 

私の師匠は聖天信仰は観音信仰にそして最後には阿弥陀信仰になっていかないと・・・といわれた。

これは聖天様の信仰やめて観音様、観音様やめて阿弥陀様という形の信仰のことではない。

生涯にわたり聖天信仰しながらその中身が変わっていく。

 

長く聖天信仰したらご本地の観音様のお心もわかり、最後の最後には思いを残さず阿弥陀様の極楽へ往生浄土へのやすらかな境地に行くのが本当という意味です。

聖天尊の中に観音も阿弥陀もある。やめる必要などどこにもない。

密教ではすべての尊のなかに曼荼羅があり、その曼荼羅にはまたすべての諸尊がおわす。