金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ある得度希望者の質問

得度希望者からの質問

「まだよく理解していないのですが得度者というのは菩薩行をしていくということでしょうか?」

 

「いえ、菩薩行は大乗仏教の帰依者ならすべてすべきことです。得度者に限りません。」

 

「では僧と俗のどこに違いがありますか?」

 

「大乗の僧侶は大乗仏教の教師ということです。仏教を教え広めていく人、指導していく人が僧侶です。」

 

「得度者は?」

「得度者は正規に在家戒を受けたという方です。その意味では講員様は全員そうですが、修行に進みたい人に限り得度者として本山に手続しています。」

 

「修行というとご祈願とか、ご供養の修行でしょうか」

 

「仏教の布教は御供養や御祈願という法義に限りません。

仏教の教えを学び生かせる分野はすべて入ります。

死にための学びはすべて修行と言っていいと思います。

とりわけ教育や芸術、文化活動などには生かせるでしょう。大乗仏教の精神を背後に措くということです。」

 

「占いとかはいけませんか」

 

「仏教の心で指導できるならそれも布教であり菩薩行といえましょう。ただ占いプラス祈祷でもっと集客力を上げたいなどという経済的動機で得度するのは論外です。」