不動尊の金縛り法を伝えた行者さんから信者さんからの依頼で精神錯乱で暴力を振るったり、酒乱の人の暴力をおとなしくさせるのによく効果があるという報告をいただいた。
そういうことならば伝えた甲斐があるというものです。
昔は盗人の足止めによく使ったようです。
ただし、「忍術映画の様に武術として使える即座に相手を縛る法はあるか」と聞く人もいますが、ああいうことは起きることはあっても通常、法を習うのみで意識的に起せることではない。
できるにしてもかかるのは暗示にかかりやすい人だけでしょう。
瞬間催眠であって法とは直接関係ない。
そういうものにかかる人は精神的な素地として恐怖に支配されているからこそそうなる訳ですので、相手にするのは術をかけるまでもないことがほとんどです。
ですから戦闘術としては使いものになりません。
昔の東宝映画「柳生武芸帳 雙龍秘剣」で天道法眼という術者が足止めかけたり、中井貴一さん主演の「梟の城」で即座に金縛りの術をかける甲賀忍者 摩利支天道玄が登場したりしますがああいうものではないと思ってください。
でもそういう話もまれに聞きはするが起きる場合は体が自然に動いて術を用いそうなる場合です。そういうのは神霊の働きで本人の働きではない。
まあ、五体加持のような場をしつらえ変成意識のもとでは可能ではありますが、戸外で気合とともに相手を縛るなどということは急場では普通出来ません。
なお睡眠時の金縛りは生理的不具合で霊の仕業や術者の呪詛ではないです。
