飼育ができなくなるほど多くの動物を飼い、適切に管理できない状態に陥ることを「多頭飼育崩壊」と言う。 愛護団体によると、多頭飼育崩壊は、社会的弱者、収入が少ない人や精神を患っている人、母子家庭で生活保護を受けている人などに比較的多いそうだ。代表は「本当に切ないとしか言いようがない」という。
わが身の拙さが共鳴してか、多くの野良猫を可哀そうだと抱えてしまう。
結果はもっと可哀そうなことになる。可哀そうの先送りだ。
それは人の世も同じ。自分が身の上に寄せて同情はできても人は力がなくては人の役にも立てないし、ましてや救済なんかできやしない。
そんなに簡単ではないのです。
ときどき、自分のそうした感傷的な同情心から行者になって困った人を救いたいなどという人がある。
地獄の猛火を見てもたじろがないならいいけどね。
まず人というより自分を救いなよと言うべき人も少なくない。