金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

用意がないなら出祈祷はできません

良く「お祓い」にきてくれと言われる。

確かに「屋祓い次第」「荒神祓い」とか修験道では言うことはあるが・・・・

お祓いというのは仏教にはない。

この前、知らん方が「怪異があるから祓いにきて」というので神主さんに言ってくださいと言って断った。

「お祓い」ではなく「出祈祷」という。

で行くとなんにも用意がされていない。

 

仏教では最低、線香立て、花立、蝋燭の三つは最低ないと何もできない。

 

今までは持って行ったりしたけどバカバカしいので本来、先様で用意すべきものまで持参するのはやめることにしました。用意してもらうしかない。

神仏を祀る場所も用意も供物もないのに祈祷などできない。

もっていかないと用意がないから無理です。

この前、来てくれというので聞くとなんにもない。

「用意をしてからお願いします」とお断りした。

甚だしいのは「日常使わないから・・・」という。

そんなこと知りません。そんな家にはいきません。

日常は祈祷札に線香も灯明も上げないような信仰がない家には祈祷にいかれません。

私は漫画の祓い屋や退魔師やゲゲゲの鬼太郎さんではない。

 

お祓いというと神主さんが幣一つで修祓する。

そんなイメージなのかも。

そういう作法は密教にも顕教にも修験道にもない。

神社神道とは違うのだ。

料理に作りにきてと言って鍋もフライパンもコンロもないなら無理だろう。

そういう場合はお札を送るだけで行かないことにしました。

つまり料理で言うならそういう家にはこちらで作って届ける以外ない。