講員さんや信者さんを増やすコツってありますかと聞かれた。
別にそんなものはない。実際そんなに多くもない。
私は相談に来た方に一々「講員制度」をお勧めまではしていません。
せいぜい護摩の案内を言う程度。
「随喜志納金が発生しますがよければどうぞ」というくらい。
まあ、これは仏縁作り。
1000円頂いているが、会費ではなく実際は護摩木と理趣分加持つき。
以前タダにしたら来すぎるので狭いうちの本堂に入りきらない。
今はちょうどいい。
そもそも信仰は縁のものだし。終生持つのが信仰です。
だからそれなりの覚悟もいる。
ただし、講員を辞めるのは勝手だから引き留めもしない。
やめる理由もあえて言わなければ聞きもしないが、やめたらもう再入会はして頂かないことにしている。
新宗教の人も断っている、信条があまりに違うスピ系の人もダメ。
そんな細かい色々は来談に来ただけでは、改めて聞かないとわからないでしょう。
あれもこれも質の高い信仰をしていただきたい。
そのためだ。ほかに理由はない。
だから入講したい方には即OKではなく、一度は話しをうかがうことにしている。
以前「一年間限定でお願いできますか?」と言った人がいたが、そんな方は当然お断りです。その後も何かと頼んでくるが、こういう人は絶対講員にしない。
本人にも「あなたは拙寺の講員には不向きです」とハッキリ言ってお断りした。
江戸時代、大阪能勢の妙見さまは大人気で一代だけ、宗旨に関係なく能勢の妙見さまのために日蓮宗信者になる人がいた。
いわゆる能勢の一代法華だ。
そういうものでも一代は信仰した。
だから「一年間」だけという人はどういう了見か知らないが問題外だ。
「せっかくなのでおつきあいで」という人もいるがそんな邪魔くさいニセモノなどいらない。迷惑以外の何物でもない。
「そういうご心配は一切いりませんから」といっている。