平等の 中に差別(しゃべつ)は あるものぞ
桃栗三年 柿は八年
桃は桃 栗には栗の 実がなりて
春と秋との 差別(しゃべつ)あるかな
羽田談
無我相なればこそ人も差別相ありてその実相に差別はなし
かまびすしく言われる「人権」とは人が作りし言葉。
故に「人の世」にしか通用しない。普遍的真理でも何でもない。
それが証拠に天変地異や猛獣にかまれて死んでも、自然には人権がどうのこうと振りかざして抗議しても無駄なことだ。
これに比べれば「無我相」はもとよりそのままの万物一如の平等相なり。