地震 雷 火事 親父は遠い昔の話だが、そんなおっかない昭和のオヤジたちが日本を作り、人を作ってきた時代がたしかにある。
無論、今、考えたら「巨人の星」の飛雄馬の父、星一徹のなどは逮捕ものだ。
ほかの漫画でもスポコン物の大体のオヤジはおっかない。
現代風に考えれば頭おかしいくらい。
ちなみに私の親父は明治生まれだった。子供時代はしつけで良くたたかれた。
喧嘩に負けて顔を腫らして帰れば学校に抗議するのでなく、人の殴りかたを教えてくれた。
そんな熱いオヤジたちもオヤジの背中を見てきた世代ももういない現代日本は優しいけど、だれも体を張って仕事をす人間もみあたらなくなったように思う。
表面上は今の父親は皆天才バカボンのパパみたいだ。
バカボンのパパは本当は限りなく優しい人。一種の聖人だ。
だが今はとっても優しく、そのくせ触れば限りなく冷たい時代だ。
自分が面白くないから拳をあげて妻子にドメスティックバイオレンスに至るバカオヤジはいても、子供のために涙を隠して打つ父親はもうみない。
鍛えんがために子供を千尋の谷に落とす親獅子もいない