昔の事。
あなたはなにか悩んでいることないですか?と宗教の勧誘をされた。
まあなくもないけど・・・・というと「そんなのうちの神様なら一発言で解決です」という。
「悩みあるんでしょう?そんな信仰は無意味ですよ、だって解決できないから悩んでいるでしょう。」ときた。
「悪いけど問題があるのと幸せでないというのは違うことだよね。それに解決というのは神だのみばかりでするものじゃないだろう?」というと「変わった考えですね」と言って去って行った。
かわっているのはどっちだか。
実際は変わっているというのでなく、こういう考えの人はきわめて幼稚な宗教観しかないに違いない。
いろいろ悩みがいっぱいあっても笑う時はしっかり笑顔の人。
そういう人こそ神や仏に近い人だと思う。
気になることや悩みや心配なんかなくなることはないというのが仏教の世界観だ。
悩み多き世を生きる知恵こそ仏教の智惠だ。
悩みつくせぬ憂き世で幸せになるには、朗らかで明るい気持ちを失わないこと。
それだけだ。素
そういう人は素晴らしい!
それこそが幸せというもの。
他に真実の幸せなどない。
泥中の清らかなる蓮華と譬えるのはその心だろう。