金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

修行と方位

昨日の弟子の質問。

「修行に行く方位が凶方なので気になる。」

私は年盤五黄殺の方位で大福生寺の徒弟になった。

修行は大概凶方位だった。

五黄殺は自己壊滅方位。

意識していままでの自分を滅ぼし、生まれ変わるのにはやりようでは使える。

その代わり相当、きついはきつい。

そこまで来るかというような目にも合う。

それでもって認識が変わる。人生も変わる。

 

勿論21歳で徒弟になり27歳で独立するまで心から笑った日は一日としてないほどだった。

それって凶じゃないの?

バカ言っちゃいけない。

砥石でごしごしやられるから修行になるのだ。吉も凶もない。

ぬるま湯につかったような修行で何が得られるのか?

 

昔の方位術の書には若者に大吉方はつかわせない事とあった。

認識が甘くものを見るようになる。

いざという時に抵抗力がつかないからだ。

凶方は凶方の使い方がある。