ある行者さんが家族の祈願がうまくいかないで悩んでいたという話を聞いた。
身内のことすら叶わないのに…と思うのかもしれない。
私が思うに「医者は病気しないか?」ということだと思う。
人を治療する医師も本人は生身のただのひとでしょう。病気も怪我もする。
身内に病人をかかえる名医だってそこそこいるでしょう。
同じようにどんなに拝もうが行をしようが我々もまた、ただの人だ。
所詮超人ではない。
どんなに凄い行をしても人間は凡夫だと知る者こそ智者である。
ましてや神仏から見れば身内も他人もないのだ。皆、業の軽重によるもの。