金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

錫杖の環が抜けた話

今日御供養に行って、最後に御施主さんが焼香する段になって法楽していた田阪の錫杖の環が抜けて飛んだ。

不幸な亡くなりかたした人の塔婆を拝んでいたが、これで「ああ、解脱したな」と感じた。

御施主もそのことになにかしら感じてか、尋ねられたので感じるところをそのまま話した。

 

どこだかの御山でやはり癌平癒のご祈祷中、錫杖の環が飛んでしまった。

その時の住職が「ああ、これで環(カン)が出た。癌が出た!それでよい。とおしゃって、そののちの経過で実際に癌は治ってしまったという。そんな話を思い出した。

もちろん、環が抜けたからそれで解脱したわけではないが、これも兆しだ。

象徴と言えばいいだろうか。

愚かな人にこういう話すると、環が抜けたの抜けないの因果関係にこだわって考える。

わからぬ人にわからない。

 

つける薬はない。