金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

夢の中のエンプティチェア

今日は変な夢を朝方観ました。何かのイべントで私はどこかの偉い人に頼まれガラスのオブジェを一メートル四方ほどのアクリルケースの中にを配置します。
ひとつひとつは透明なおわんのようなものやまるきりいびつなものもあります。これを配置していくもので芸術なのか、何かの心理療法なのかわかりませんが、とにかく夢の中では私は専門家として呼ばれてそれをしています。
そうやってようやく苦労して配置し終わったら、スタッフの女性が来て「エー。こんなのでいいのですか、、、?」とさも不満げに言うので腹が立ってきて「じゃあ、あなたがしたらいい。」というと、「いやできませんよ。そんなこと。」という。それを押し切って帰ろうとすると、おずおずと道をふさぎ私を帰らせまいとします。「この無礼者目!」と怒鳴ると、後ろの壇上の方からその偉い人がとても大きい声で「人前はばからずに」大きな声を出して、お前の方が無礼者だ。」と叱られて夢が覚めました。
さて目が覚めましたがこの夢、まるきり訳が分からなかったので再び半意識状態で横になり、夢の中の人ひとりひとりに聞いてみようと思いました。
ここではエンプティチェアという「ゲシュタルト療法」の技を応用してをつかってみました。
これは心理療法の一種で椅子を二つ向い合せて用意します。一方の椅子に座って自分の心情や気持ちを吐露し、それからもう一方の椅子に座り相手の気持ちになって同じことをします。
これを交互にやる客観的には独り芝居のようなものです。
実際はそのようにするのですが、これをイメージの中だけでやってみました。
すると私に怒鳴られた女性は「私は良く知らない方がいらして私の知らないことをしているので、これがもし、スタッフの私の責任になったらいやだと思ったのです。」とのこと。私を怒鳴った人は「イベントにトラブルがおきたら私の責任問題だと思ったので不安になって怒鳴った。」ということでした。
夢の中の私は「門外漢から口を出されてこんな素人からも馬鹿にされるのは嫌だ。」と云う具合です。
ここで問題になるのは「責任」ということでしょう。これらの発言をよく考えると全ての登場人物は皆各々自分の責任を回避したいのです。
考えてみると怒って帰ろうとした私にしてもたぶん女性の突込みで不安になったので帰ろうとしたのでしょう。自信があるなら怒鳴ることも帰ることもいらないと思います。つまりこの夢は責任回避したい私の弱腰な夢であるのでしょう。
この夢の全ての登場人物は他ならない自分です。そして霊夢を別にして大概の夢はそういうものだと思います。
今、振り返ってみてさしあったて大きな責任のかかることは何もないのですが誰もがそうであるように仕事に対する責任のプレッシャーはいつもあります。
あえていうなら、実は昨日までにこのシーズン特有の祈願。受験合格の祈願の行く末が気になっていました。
受験祈願と云うものは難しいものです。受験は祈願と云ってもまず本人の実力が第一であることは当然です。ろくに勉強せずに拝んでいても合格する訳はありません。
でもそこが不安だからこそ祈願もするのでしょう。しかし実際は拝んで急に頭が良くなったり、神様が答えを教えてくれるわけでもないので本人の実力が遺憾なく出せますようにとしか祈れません。
かなり気をもみましたが昨日を最後に祈願者全員が合格して安心しました。私なりにそれを潜在意識が総括したのかもしれません。そんな一面が噴出した夢だったようです。