金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

原発は国防上の大難題です。

昨日の参議院質疑で山本太郎氏が原発がミサイル攻撃を受けた場合、どうなるかと質問したそうですが、私はこれは重要と思います。
私も前々からそう思っています。
いくら軍備を整えても、いかに優れた武器があっても、原発が一基でも爆破されればもう国土防衛戦どころではなく自衛隊は大きくその力を二分されることは必定ですから。
私は基本的に政府を支持しておりますが、世の中でよく言うように保守派は原発支持で革新派はアンチ原発などという構造には一切組しません。
自著でも国防の上から原発反対の立場は明確にしています。
誰かに賛成する事が先にありきなどということはありません。
あくまで私は私で考えてものをいいたいと思います。
この発言に関してはそのまま山本氏の言うとおりであると思います。
「山本はあたまおかしい」とか「そんなの関係ない」という発言こそ頭がいかれているとしかいいようがありません。
真面目に国防を考えず、ただただ挑発的な中韓憎しで安保法案を支持したり、アメリカの機嫌取りで終始するのでは今真に国防を考える意味がありません。
国防を真に大事とに考えるなら「そんなもの」ではすまないはずではありませんか。
山本五十六元帥などかっての帝国陸海軍の名将たちが今いれば、同じく必ずこの問題点を取り上げることでありましょう。
参謀本部のボンクラはともかくも、彼らはあくまで実際戦いの上でものを考えました。だからこそ東洋の島国なんか一ひねりにできると思っていたアメリカは予想外の日本の強さに驚いたのです。
戦は攻めると守るがあってこそです。特に専守防衛が建前ならまず、守ることこそ肝心です。
できることなら原発は地下数千メートルに移動するとかすべきで、むき出しは論外です。(廃棄するのが一番ですが簡単には廃棄できないらしい。だから厄介なのですが。)
北朝鮮のヘナヘナミサイルでも一発着弾すれば壊滅的打撃です。
どこの国でも日本と本気で戦うならまず必ずそう考えると思います。
それを考えられないなどと云うのはアヘン戦争で英国を軽く見た清朝の宦官組織のようなあさはかさです。(バカさ加減では清国の宦官に失礼なくらいです。)
南方で善戦していた清国ですが敵が裏をかいて北上し、北京近郊にせまったとみるやあっさり降伏してしまいました。
日本も自衛隊がいくら前線でめざましく展開しようが、ミサイルで原発が次々攻撃されればそれこそ無条件降伏せざるを得ないのです。
感情論や立前論で国防はでき無いと思うのであります。