善悪の輪廻

人間誰しも生きていれば、自分にとって思わしくない出来事に遭遇することがあると思います。
誰でも嫌な経験なんてしたくはないですが、過去の苦々しい経験があったからこそ現在の自分があるな、と感慨深く過去を追想する事も誰でもがあるかとおもいます。

この自分にとって思わしくない悪しき出来事が、結果的によろしい現在を作ったと感じられる事があります。
しかし、これがなかなかそうは問屋も卸さないなんて言葉もあって、そのよろしい幸なる現在の未来には不幸が手ぐすねひいて待っていたりもする訳です。

またその不幸なる出来事によって自己が打ち鍛えられて良い風合いが出てくるなんて事もあります。

人間どうしても時間的に空間的に起きた事象を点のような出来事でとらえてしまいがちですが、
実際はその点の事象を摘み上げたとき肉眼に捉える事は出来ませんが、因縁の糸によって様々な事象とつながっており
、それは他者の事象とも繋がっているし、さらに拡大してくるともう混沌としてきてひとつひとつの事象に善悪吉凶は無くなって来るのかも知れません。

ですから、現在の悪しき状況も良くなるし、善い状況も望まない自体へ変化する可能性もある。
けれどもその経験を経る事で人間の魂は昇華して、個人の魂の昇華がまた宇宙に影響を与えているのかも知れません。

(悠照のいうこれって、ざっくりいうと華厳教学の事事無碍法界とほぼ同じこを空間じゃなく時間で言ってるんだろうと思うね。)