金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ダライラマ法王の灌頂にいってきました。

木曜日の夜から大阪入りしました。今回はダライラマ法王猊下の「チッタマニターラーの灌頂」です。
大阪駅南北をつなぐ通路のイルミネーションが豪華です。東京駅近辺のイルミナリオはこれに比べると綺麗にはきれいだけど寂としてどこかさみしいね。
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光のお花畑!とっても綺麗です。この辺りは仲のよさそうなカップルがいっぱいでオジサン一人で歩いていて浮いてしまいます。じっくり眺めていたいけど無粋ですから写真撮って足早に去りました。
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さて、灌頂です。残念ながら灌頂道場の写真は一枚もないのです。極彩色の砂曼荼羅やチベット風の荘厳が美しかったのですけど、途中から全面撮影禁止になりました。まあ、灌頂道場だからそれは公開しないのが当たり前ですね。さすがにブーブーいう人はいません。大原則です。
一応、最初に撮影しましたがそういうことでどちらにせよアップはできません。
お見せできるのは・・・下は伝授された緑ターラー尊のお写真くらいです。
こちらは問題ないと思いますけど。
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チベット仏教は大変、仏教の基礎がはっきりみえてわかりやすい。
セクトではなく流れの方が重要に見える。多分に小乗、大乗、金剛乗と併学するからでしょうか。
特に法王猊下はそのお話をいつもされるようです。
日本はセクトが大事ですから、常に教えの勝劣を言って発展してきたので前の思想は顧みられず打ち捨てられているという感じ。「仏教は勝負だ」と今でも完全にそういう感じで仏教とらえている教団もあるし。
まあ、それをいうならわが法門も大乗独一で小乗戒を捨離していますし、真言宗にも弘法大師のお言葉に「生身仏の譜法は絶えたリ」として、顕教とは一線を隔しています。
今これを言うのはいいとか悪いではなく、日本の仏教は形の上でそういう違いははっきりしているということです。
ただ、上座部を今までもでろくに研究しないで小乗仏教だのヒンドゥーを外道だのと言ってあたまから顧みずにきたけど、ここは日本仏教の悪い癖でしょう。
そこは末流の我々は内容をよく知らないのに否定しているのです。
チベット仏教の話になるといつも仏教全体を見渡さないと・・・と思います。
同時にお恥ずかしいことですがそれができてない自分も見えてきますし。
明治維新も同じ頭脳構造で断行された。「古いものは一切駄目」案外、思うに日本人はそういうとこ軽薄ですね。
よくよく注意すべきことではないかと思う。

余談ではありますが「お久しぶり」の方たちとも会場で、多数お目にかかれました。
なんと座席も両隣が日光修験の伊矢野師と先代の遺弟のH師、斜め前方は心理学でもご一緒しているK師、斜め後方には拙寺で得度したYさんなどなど・・・・でした。ほかにもたくさんお会いできました。皆元気で会えてうれしい限りです。


まあ、それはさておき法王猊下にはお体のすぐれぬ中、三日間大変ありがとうございましたと申し上げたいですね。
いつまでもお元気にと祈られずにいられません。
フリーチベット!
ダライラマ法王猊下万歳!!
あ、それから会場になった「大師ホール」の清風学園様は今回、全校休校にしてまで灌頂会に協力して下されたそうです。
御英断です!
ただもう感謝以外ありません。