金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

水歓喜天供

「水歓喜天供」というのがあります。主に聖天を怒らしてしまった場合に使うらしいけど、今そのお像を作ってもらっています。
お像は常の聖天様ではなく単身六臂像です。
これに二種類くらいある。
これと十一面観音像が必要。
お水に入れるのでともに金属です。
牙の一本が折れているらしいのであれこれ思案しましたが、西陣の聖天様の御本尊が単身像でご住職のお話では右の牙がおれているとのこと、さらに伊矢野師がこの間、事相の大家、柴田隆賢大徳から真言方の聖天供を受けて、その時の資料「含光の軌」から右牙が折れているとのことで右牙を折ることにしました。
含光さんは不空三蔵のお弟子で聖天供を良くした人です。
私が日ごろしている浴油も根本印は含光さんの軌に出ているものです。

この間もとになる木像の写真を見ましたがとてもよい。
簡単言うとこの二尊を沐浴するので「水歓喜天」といいます。
なお、この方で使ったお水を少しお風呂に入れたりすると病や災いが除かれたりするらしい。
歓喜天の目的は除障礙法ですね。
このほか大自在天供をする方法もある。
聖天を怒らさなくても行者は日ごろ色々な霊的無理をしますのでこういう法は知っておくことはとても大切と思います。
一人だけじゃもったいないので何人かの行者さんと合わせて注文しています。
この法ができれば、ほどけないという聖天様の冥罰もほどける可能性があるので知っておけば安心です。