年末に当院の聖天信者さんの報恩謝徳のために今年からは水歓喜天供をしようと思い、大森先生にコンタクトとりました。
今までは聖天華水供だけでした。
天台に相承がないわけではないけど適当な行軌がない。
一回伝授を受けさせていただきましたがいざやろうとすると・・・複雑でよくわかっていないことがわかった。前にお聞きしたときも「うわあ。こりゃあややこしくて大変だわ。」と思った。
すぐにやらないとこういう法は身に着きにくい。
水歓喜天の骨子は香水に十一面尊様を沐浴して、次に同じ水で聖天様に沐浴してもらうもの。
そうすると十一面様の御徳で聖天様の御心からの貪瞋痴が去るという。
早い話が十一面様のお徳に浴して頂き、天尊へのご無礼を詫び、無障礙を得る法です。
聖天様に裁ち物などするともう二度ととけないと言いますがどうだろうか。
水歓喜天を拝んでみる価値はあるかなあ・・・と思う。
もしも解くことができるとするならばおそらくこの法だけでしょうね。
わざわざ無障礙法が用意されてるのは聖天様ならではです。
ほかに無障礙法として大自在天法をやる手もありますがこれもほとんど知られてない。
まあ、大自在天(シヴァ神)はお父上ですからね。とりなしてもらうんでしょう。
実類天ならこっちでもいいかもしれません。
「渓嵐拾葉集」を見ると昔は山門三昧流では障礙が多いから聖天様は拝まない。代わりに双身毘沙門天法を祈るという、
山門では双身毘沙門天はとても重い法ですが、それでも無障礙法がないわけじゃない。ないどころかかなり重要でしっかりした「許可法」があるんですね。
それ授かったら壇においておかないといけないとさえいう。
「ちゃんと授かってます!」というわけ。
水歓喜天用に鋳造してもらった十一面様です。銀製。