金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

脳波と霊験の相関関係?

悟っている人は脳波がどうこうという話。悟れば脳波で判るとかいう話。私が若いころからありました。
特に我が大学はその権威の先生がいらっしゃいました。
「禅心理学」というのがそれ。
期待して受講しましたが開口一番
「仏教は非現実的なものは扱わない学問であります。」とくぎ刺されたので「え、そうですか御経には八万由旬の宝塔が地面から出たり、567千万年の後に弥勒菩薩が下生するとかいいますけど・・・」とやってしまった。
今考えれば若気の至りですね。愚かの極みです。
この先生のことはあとで知りましたが昭和を代表する心理学の偉大なる大御所でした。怖いもの知らずとはこのことです。
私が卒業前に亡くなりましたが…お浄土の先生、ご勘弁くださいね。
授業が止まっちゃったんで仕方なく「文学的表現と解すべきでありますか?」と聞いて「…さようです」ということで再開。
まあ、脳波と悟りは相関関係にはあるかもしませんけど、しかしながら悟りの知恵って生理学的には説明できないと私は思っていますので、今でもこの説は反対なのであります。
興味ある方はこの先生の「禅の心理学」という御本が古書ですがあります。探してみて。
というより悟りは生理学ではない。
でも私バカなので仏教の霊験は阿羅漢の様な悟りの禅定力が基であり、そして禅定は浅い深いは脳波にありと聞いていたのでためしてみたんです。
アルファー波やシータ波出てると鈴虫の鳴く機械買って頭に装着。それで御祈祷もしてみたけど…別に鈴虫が鳴くから御祈祷が利くわけでもないね。
考えれば当たり前やん。自分がご利益出すんじゃないから。
ま、超能力者や阿羅漢の通力とかならそうなのかもしれません。
意識的にシータ波出すのはなかなか結構大変!
オンマリシエイソワカ唱えると一番よく出たけど疲れます。
終いにゃアルファー波が出ようが、シータ波が出ようが疲れるだけなのでそんなのはやめました。
悟りも加持力もそういうもんじゃないね。
ただ本尊を信じて淡々と拝む。祈願とはそれ以外なしというのが私の経験から来る私なりの結論です。
禅定や瞑想の最中測定すると確かにそういう脳波はでてくるんでしょうけど、それは原因でなく表面現象みたいなものでしかない。
 簡単に言うと水鳥が群れていると下に魚の群れがいるみたいなもので、水鳥がいても海面下に魚群のいないことや、魚がごっそりいても水鳥のいないことだってあると思いますよ。
脳のこというなら1度でも見性のようなことや宗教体験があれば脳の領域が広がるのだと思います。
その時は確かに脳に生理的に変化起きているかもね。
でもお釈迦様も歴代の名僧知識もすばらしいこといってますけど別に普段、アルファー波とかシータ波出しながら説教したわけじゃないでしょう。
考えてみりゃすぐわかることではないかしら。