金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

間違った月輪観


最近夜明けに少し月輪観いたしております。

「月輪観」で検索した動画などを拾ってみると、きれいなお月さまの写真が出てきますが、実はこういうの見るのが月輪観じゃないんですね。
シロートさんの作った動画なのは明らか。
ほとんど誤解している。
「観月」という美しい習慣を私たちは持っているけど、それと月輪観を混同するのは間違いなのです。

月を眺めるそれ自体はそれでとてもいいと思うけど、
月輪観の月輪は浄菩提心の象徴で煌煌とした月じゃない。
ああいうのは眺めるもので集中してみるのは違う。
多分作った人も実際はなにひとつやっていなんですね。やればすぐわかることだけど、こんな月を長い時間見つめてたらおかしくなる。
儀軌に「輕霧の中にあるがごとし、また月に非ず」とまでいっている。
だから月輪軸かけてろうそくの明かり位の明るさでボンヤリやるのが本義なんですね。
煌煌とした月を長い時間、みtめていると気が頭に上昇して健康にも良くないです。
ある真言宗の大徳は平面でなく、立体の水晶球みたいの想うといいと言っておられた。

明日から岩手、長野と出張に行きますのでブログはお休みです。