金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

神使登場。

芝増上寺の鎮守、熊野権現。
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あれ、水場で何か動いています。
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カラスくんでした。お使いですものね。いて当たり前。手水の下にも絵にかいてあります。この界隈は意外と烏がいるね。お昼も鳩に混ざって烏が一羽たたずんでいた。
烏は好きですね。飼ったことあるけどよくなれるし、オウムのように人語もしゃべる。

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熊野さまは現世の阿弥陀仏。阿弥陀様を祀る増上寺にふさわしい鎮守ですね。
幼稚園、小学校と私が育った辻堂の家はその名も「熊野森」という場所にありました。生まれたのは東京だけど赤ん坊だったので記憶がない。
祖母の話では近くに権現山というのがあったそうです。今はどこだかよくわかりません。
残っている近くの神社はお諏訪様。この方も私の大事な守り神。
祖母は他にも甲子大黒天、お稲荷さん、牛頭天王の名前をよく口にしました。祖母は特に言うほど信仰い人でもなかったようだけど構えて信仰しなくてもみじかにいた神様なんだと思う。そういう神々やその使いであるキツネや蛇などはごく自然に存在していて当たり前の空間に生きていた。
そういう時代のそういう町の人。
私の子供の頃も街の辻にちょっとした空間があり、材木が置かれていて、そこには小さな格子のついたお稲荷さんのお社が・・・。
覗いてみたら狐の人形が何体か必ずあり、中には割れていたり、横倒しの物もありました。
何か人が見てはいけないものを見たような気がしてそそくさと去る。
そんな空間があった。

皆さんも生まれ育った町の神様はきっと縁が深いはず。調べてみるといいかも知れません・・・。