龍ではない。
蛇です。
躰は塀の向こうにあるけど、ざっととぐろを巻いていてその高さは普通の家屋の3階建て以上はあるようです。
そのむこうからぬっと大きな鎌首が出てきてこちらに顔を近づけて言う。
「いつも、ありがとうね。」
誰なんだろう。わかりませんが・・・・何かの神様のようでした。
不思議と全然恐怖はない。
あるいはなにか眷属さんで、いつも私のそばにいてお経など聞いていてくれている方なのかしら???
何かそういう位置に感じる。
私が知らずに、意識しないで供養している方・・・。
だれだかはわからないけど
「やあ!お会いできて嬉しいです。こちらこそありがとうございます。」
…という感じですね。
「冥衆」という存在。修法の折、神分などで供養するところの目には見えないけど随喜する神霊、鬼神、魔物たち。
見えない存在だから冥衆。
実際、そうなのかもしれません。
お呼びしなくても私のお経をわざわざ聞きに来てくれるんだ!
私がどうこうではなく、経典や修法自体の功徳ではありますが、これは思えば実にありがたいことです。
西行法師の御歌「 なにごとのおわしますかはしらねども、かたじけなさに涙こぼるる」が思い起こされます。
合掌