このところずっと青面金剛が気になっているという修行者さんがいました。
この人普通の人では無く霊覚者です。
そういう仕事もしている。
たまたま青面金剛像が手に入ったので欲しいならいかがと言っておきましたが…怖くてどうもいまいちという答え。
この答えは正しい。
仏像はご利益に任せてホイホイ祀るものではないからです。恐れを知ることが大事。
特に青面金剛は実際は明王というより夜叉ですからね。鬼です。
肉を食べたりすると血の匂いで夜叉の本性が騒ぐ。暴悪になって暴れる。
だからこの尊を祈願するもの祈願にあっては肉を食さず、孔雀明王の呪でおのが身を守れと言う。
そういう怖い方なんですね。
でも我が一門は白戸師匠の師である大西義正師。そのまた師である中嶋庚岳師以来、青面金剛とは特に縁深い一門です。
だからそれでも彼がこの青面様は持っていくなあ…と思っていたら
案の定。今日やってきてやはり勧請したいという。
何故ならこんなことあがったそうです。
近所でこの人が青面金剛像があったので拝んでいたら何やら顔に当たる、ふと見るとスズメバチが落ちてもがいている。
なんでもがいているのかはわからないけど、もう死にかかっている。
これは青面様に救われたと思ったそうです。
この人ずっと前に言いましたが夢にスズメバチが出てきた後、実際刺されてしまう。
そういう経験をしている。
スズメバチがいないはずの冬にでもさされる。
にわかに考え難いですが・・・
これは蜂の式法(呪術)をうたれてるに違いないとふみました。そういう人です。
経営コンサルタントをしていてかつ陰陽師さんなので色々霊的なライバルもあるのかも。
なんどもスズメバチに刺されそうになり、それでうちに来て初めて防いだ。
三回さされたら死ぬという。
祈願したら、夢に出てきてもスズメバチが家に入れないでぶんぶんやってる夢だったそうです。
蜂式は昆虫を使った式ですから三̪尸九虫を退治する青面金剛は相応かもしれない…そんな風に思ったのかもしれないですね。