昔、内弟子がいたころ。
「先生、庭に大蛇が…‼」というので行ってみると、なるほど巨大なアオダイショウがズルリ、ズルリと床下にはいっていく。
おそらくその太さは太いところで手すりほどあったと思います。
極めて大きい。長さも一丈近く感じた。
当時ハチという拙寺のかなり大きい名物猫(8キロほどあった)がいて内弟子と同じ部屋に住んでいたが、見せたらこれが腰を抜かしたのか呆然と眺めるばかりだった。
滅法、喧嘩が好きな猫で強かったがこの蛇は手に合わぬと踏んだようです。
在りし日のハチ
この蛇はこの時から床下に住みついていたらしい。
家のものも「古来蛇が住み着くのは縁起がいい」と気にしなかった・
それきりみなかったが小鳥などに害をするねずみは見なくなった。
それがある年、羽蟻が出て、それでやむなくシロアリ駆除をしたとき、哀れ!毒に当たって道端にもがいて出て瀕死だった。全体を見たのはその時が最初で最後ですが驚くほど大きい蛇でした。・・・おそらく死んだんでしょう。
可哀そうなことをした・・・・彼がいたおかげでネズミなどは見なくなったのに。
正直なもので死んだらまたぞろねずみは出てきました。うちにいた当時のグウタラにゃんこ連はねずみにはあんまり反応しなかったんですね。
極端な話が目の前を横切っても平気。
「ねずみ?それが何か」という感じ。
翌年、シロアリ駆除の更新に来たら「蛇が死んだじゃないか!猛毒だからもうやらない。」と言って帰ってもらった。
相手は蛇が死んだことは何故まずいのかわからなかったようだが、毒性のことはいわれて仕方なく帰りました。
業者から「家がかじられてもいいのですか?」といわれたが数年間「かまわぬ!」といって捨て置いた。
それから数年して「今度はもうかなり毒性が弱まりました。」といってきたので・・・再度してもらいました。
それからもうはシロアリも見ない。またどこかからアオダイショウ来てくれないかな・・・。