今日は国立劇場で歌舞伎の「天竺徳兵衛」をみました。
八代目中村芝翫さんが徳兵衛です。
蝦蟇の妖術では「サダルマ フンダリキャソタラン 守護聖天 ハライソハライソ」という呪文が唱えられますが、この呪文は天竺ではなく。父である明国の人。木曾官からの伝授。あんまり話の流れに天竺は関係ない。
でも聖天さんが出てくる。聖天さんはやはり妖術っぽいのかな。
ハライソはキリシタンの天国の意味。パラダイスと同じ。サダルマフンダリキャソタランは妙法蓮華経の梵名です。
うちの蝦蟇さん
明国の王朝は日本に怨みがあって重臣・木曾官をつかわし、蝦蟇の妖術で日本を征服しようとするという話。徳兵衛はその一子・大日丸
まあ。天竺徳兵衛は悪役スターです。
でも時代は室町時代の設定。
明国が日本を怨むような事件は見当たらないはずなのですが?
友好国で江戸時代になって明国が満州族の清に攻められたときは援軍要請も来た。
この芝居ではそこはどうでもいいんでしょう。
でも大明国という言い方があり、当時は中国は矢張りアジアの大国として尊敬されていたんだね。
今と違って。
これに対して天竺はほとんど異界。神秘の世界で別次元のお国と思われていたようです。
蝦蟇の術といえば昔買った○○流密教と称する本に生きた蝦蟇を釘責めにして財物を集める法が出ていたが、はっきり言って邪術の書ですね。
こんなものは密教ではない。いかに財物が来ようが仏教者の術ではない。
しかも金網張って下に蛇を入れ、いうこと聞かねばヘビに食わせると脅すらしい。
サイテーの術だ。(笑)
私は一億円当たるといわれてもしないですな。
書いた奴もさすがに酷いと思ったのか、あとの類書には生きた蝦蟇ではなく蝦蟇の絵を釘責めにしろと書いてある。
今日あった友人がいろいろ飼っていてうっかりヘビのゲージの上にカエルのゲージを重ねて置いたら死んでしまったという。怖かったんだろう。
でも自分自身もかなり体が悪くなって、それなりにネットで調べたら呪詛の一法と知ったといいます。
カエルの念なんて…と笑うかもしれませんが単純な生きものの念はストレートですから正面から突き刺さるとダメージは予想外におおきいのです。
だから、さっきの財物寄せる術もそれなりにきくとは思うけど反動は必ず来るので貧乏でもしないこと。
第一、無益の殺生はしちゃだめです。
世の内はそういう邪法は結構ある。
普通、こういうのは多くが攻撃呪術だが財物や恋愛でもある。
どこで聞いてきたのか過去にシロウトがそう言う邪法を使ってあとでシッカリかえりがきて苦しむ相談もあったけど、絶対助けませんよ。メンドウだしこっちまで巻き込まれたくない。
いい迷惑だ。こんなのたすけりゃまたやるさ。
せいぜい苦しみなさいな。罰は受けてしかるべきですから。
そいつが一番の罪滅ぼしだしね。