以前講員だった人のお話。
わたしが知らないうちに誰かに誘われて首からペンダントつるす手かざし宗教に入信したらしい。
それがそこの奥さんがそのペンダントつるすと苦しい。どうにもたまらないという。
「うちで出したもんではないし・・・わたしにきかないでそっちの宗教にきいたらどうよ?」といったら
新宗教の方にそれを言うと「業が出てるんだからいいことです!」というそうです。
でもどうにもならずうちに来て白状した。
うちは新宗教禁止です。
入ってもいいけどうちはやめてもらいます。別に引き留めない。
「あ、そう」でおしまい。
ご自分の判断ででいいと思ったんだから止めないし、説得はしない。なにもしない。
でも私はこの人の事例をもってその宗教が邪教とまでは決して申しません。
もともと仏教とは違うし、教義の事は言っても始まらないから。
でも、思うになによりも新宗教の一番のマズい点は例外なく汎用のスタイルにはめようとすること。
むろん首からペンダントつるしてもなんでもない方がほとんどなんでしょう。
そうだと思う。普通はね。
でもこの人には向かない。そこが絶対認められないのが新宗教。
何のことはない、はずしたら治った。
だから新宗教の人は往々にしてすべての教えの最重要エッセンスがここにあるみたいに言うけどわたしに言わせればエッセンスじゃなくダイジェスト版です。
万能薬みたいなもんもちだして、アレルギーがあっても、なんでも飲んでりゃあ、その内治まるみたいな考え。危険だと思う。
宗教でも薬でも人間でも万能はない。
それを言うのは迷信です。
うちだってあわないなら辞めたらいいと思うし、こちらからの勧誘も一切しない。
その人の場合はもうその宗教は怖いのでやめるのでうちは退会したくないという。
それでそのペンダントお焚き上げしてくれという。
そしたら後日その宗教の方から電話が来てえらい剣幕で
「それは尊いもんなんです。あげてるんじゃない、貸してるんだから返せ!」という。
「そんなこと言ってももう焼いちゃったよ。あんた、だいたい本人にこれは貸してるものだといったのかい?」といったら急にトーンダウンして「…焼いてしまったのなら仕方ないですね」といって切った。
でも一番悪いのは本人だね。宗教ってそんな軽い扱いするもんじゃない。
もっともよくわからないまま勧誘した側にも罪はあるのかも。
でも、この人の軽さは歴然でした。
しまいにやはりうちも辞めました。
やめても別にいいが、その理由が大祭に付き合うお金6000円がもったいないのではらいたくないという理由でした。(笑)
払わなくてよければ、このままいてやってもいいけど…みたいに言われたけど、家も仕事もある人間です。なにも困ってない。まして家のローン代さえ実際は払ってない、
この人はお兄さんの会社で働いていてお給料の名目でその分入れて、もらっている。
「ああ、かまいませんよ。おやめください。」といっておいた。
それから三か月後、そこの奥さんが「耳もとでお経が聞こえてくるのです。なんとかしてほしい。」という電話。
「お経が聞こえる?有難くていいんじゃないですか。でもなんでうちに相談するんです。あなたは信仰やめた人です。うちには用はないはずですからもう電話しないでください。」といって切りました。