以前にお嬢さんが病気で、私がぞの病状から儀軌を紐解き不空羂索観音が良いと思って拝んだら以後発作がなくなったという方。
実はこういうことは私の師匠はよくしていたんです。
勿論一尊法を一々拝むことはしませんが聖天浴油の中で念誦したり、時には浴油にも使った。
何か困ると儀軌をひっくり返す。
大概そういうことするのは学者だ。
行者でこういうことする人はあまりいない。私は師匠譲りでしばしばいたしておりますが。
さてその方、昨日は群馬からわざわざ手伝いに来てくれた。
得度志望のかたです。
それで改めて昨日の夜、不空羂索観音を調べていたら、この観音さんはネパールではとてもよく信仰されていて毘俱底観音やチベット仏教で超人気の多羅菩薩を眷属とするらしい。凄い観音様ですね。
日本であまり拝まれないのがもったいない。
鎌倉にも華厳宗のお寺があってそこのご本尊が確か不空さん。一遍大森先生の講習会にそこのお坊様がおいでになった。
珍しいです。
十一面観音の儀軌でもマンダラ法の中で八大竜王・馬頭観音とセットで出てくる。
京都の新門前の入口、仏教美術のお店・ギャラリー三上さんにはお店の守り仏としてチベット仏教様式の美しいお像が安置されています。
皆さん仏像好きなら京都にいったらギャラリー三上さんによってくださいね。