ある講員さんの御兄弟が御病気。
講員さんはうちから出した飯縄様の加持人型を御兄弟に送ったのだけど、その人が精神的に安定していないのでどうもいろいろ考えて「自分が書いた」といったらしい。
それ聞いても「まあ、嘘も方便かな…」と思って咎めもしなかった。
そうしたら破けてしまったという。
それで悪いがまた作ってほしいという。
それでさっそく作って渡したら何と!帰り際に無いという。
どこかにおいて無くした。私は手渡した記憶がある。
いつも片付かない拙寺のことなのでどこかに紛れたのだろう。さがして送ると言っておいたが探しても出ない。
しょうがないな・・・
それで再度、お加持して送ろうとしたら今度は目の前で紛失!
消えたようにない。
一緒の加持したあと一枚はそこに厳然としてある。
いっしょにひっついていないか、人型や封筒もみたがそうではない。
・・・またも出ない。
これはさすがに変だ・・・
すると霊狐さんから
「嘘はならぬぞ!
一つのウソに多くのウソが重なる。ウソはウソに始まりウソに終わる。
たとえお前が許しても、我らは不承知だぞ。お上(飯縄明神さまのこと)に取り次げぬ。ならぬ!」
といわれた。
霊狐さんから見たらこれは一種の不正で分け隔てなのだろう。反省!
霊狐さん曰く「縁有ればウソなど言わずともつながる。いかに嘘言ったところで仏縁はそのようなものでつながるものではない。愚かなことぞ。」
此の事を先方に伝えた後で夜になって人型は自然と出てきた。
霊狐さんの言う通りご本人が人型を敷くと言い出したそうです。