施餓鬼供養の功徳その95　　善龍庵

施餓鬼供養滅罪会

昔から「天黙して語らず人をして言う」と言います。仏様も同じで何気ないご縁ある人々の言葉の中に仏様の意思が込められております。

それを聞き取ることができるか、否か。

それは修行によって心が謙虚になっていれば可能であります。

ちなみに准胝観音様が手に持っているのは「ビジャホラキャ果」です。

これが何かと言うと諸伝あります。

ザクロだという伝もあります。

だから准胝観音の仏像がザクロ状のものを持っている場合があります。

私が大阿闍梨から受けた時には仏手柑(ブッシュカン)であると。これはミカン科の植物でその果皮からクエン油をとるので、倶縁果とも呼ばれています。

高野山のお菓子屋では砂糖漬けにした仏手柑を売っています。結構高価なお菓子です。

正月の縁起物として関西では市場などでも売っています。

准胝懺摩法には、この「ビジャホラキャ果」は修行によって仏果が円成することを表すと説いています。

【ここから頂いたメール】

大森先生

こんばんは。
施餓鬼供養ありがとうございます。
追善供養も、ありがたく努めることができました。
また、おかげさまで滅罪会懺法も引きつづき行っております。

ある日、胸に意識を向けて准胝様のご真言を唱えていましたら
胸に准胝様の御姿絵が浮かび上がりました。
ふだんは、なにかをイメージしようと決めてから、
行をしていたので、面白いなと思いました。

准胝様に、なにかお供えしたいと思いたち、ネットを見ていました。
手にレモンを持っているとの記述を見つけたので
（本当かどうか、私はわかりません（笑））
早速、スーパーに買いに行きました。

どのレモンにしようか売場をみていましたら
私の買物カゴに、なにか当たりました。
後ろを振り返ると、
黄色のベストを着た４、５才の男児が買物カートを押していました。
それから、ほんのちょっとして、近くから、
男児が、なにかお手伝いしたのでしょう。
その子の母親が優しく、ゆっくり「ありがとう」と声をかけていました。
また、私が自動精算レジで会計していると、その母子も後から来ました。
そして、母親がまた、男児に優しく、ゆっくり「ありがとう」と声をかけていました。

偶然と私の思い込みですが
准胝様に「ありがとう」と言われたみたいでうれしくなりました。

わたしは、罪悪感、恐怖心、執着心が強い方だと思うので、
ここ数日、
愛を拒否する事を懺悔します。
お金を拒否する事を懺悔します（笑）
受け取る事、変化する事、
自分をいじめている事などを懺悔していました。

母子の出来事を受けまして、
受け取る事の大切さ、「ありがとう」のお礼、回向は大事だなと感じました。
お互いを思いやる気持ち、
お互いが喜び合う気持ち。
ああ、歓喜だなと、心が温かくなりました。

その日は、雨が強い日で買い物を、
一回やめようと思ったのですが、行って良かったです。

大森先生、
あらためて施餓鬼供養と滅罪会懺法のお礼申し上げます。
ありがとうございました。