仏壇やお墓でお参りの時「お父さん、みんなを守って」とか「おばあちゃん、どうかわたしを助けて」とかいうひといますね。
仏壇は故人とのコミュニケーションの場ですから会話のうちと考えればそのような言葉をかけても悪くはないでしょう。
ただし、亡くなって間もない故人は新しい出発のための準備におわれています。
むしろお経など読んで応援しないといけないのはこちらなのです。
だから回忌というのをしますね。そこを忘れてはいけません。
祈願をするのであれば、そのために神仏がいます。
仏壇にもほとけさまがありますね。(位牌しかない仏壇は仏壇ではない。御仏の加護がない。)
でも、これは故人の冥福のためにおかれるのであって、我々の現世の祈願のために置くのではないのです。
そこはしっかり分けた方がいいのです。
世界のさまざまな民族を見回すと先祖霊に祈るという習慣は色濃くあります。
日本の氏神信仰は一種の先祖霊信仰です。先祖であっても
それを神と言うかたちでまつります。
神すなわち先祖霊というパターンも世界には多いのです。
日本民族の氏神としては天照大神がいらっしゃいます。
だからお伊勢様の大麻を頂くわけです。
だから仏壇やお墓でSoS をよびかけるならご先祖様の方が適当ですね。
数あるご先祖様の中には高徳の方がいて天の境涯に近い方もいるでしょうから。
先祖代々のお墓のある人はそれだけ強い御加護のご先祖様がいるということです。
わかりやすく言えば守護霊様が強いということです。結果として家が続いてます。
いまはどんどんご先祖様が忘れられ、力をふるうことが少ないようです。
断わっておきますがご先祖に頼れるのは是非たすけてほしい事柄のみです。
「宝くじ当てて」などは論外です。
とりわけ結婚・子宝などは神社仏閣への祈願と並行して墓参なども大事です。
これらは縦に先祖と子孫をつなぐ祈願だからです。
夫婦別姓などの成立も社会的意味はともかく、先祖のお墓などと言うものがなくなってしまうきっかけにならないといいのですが・・