金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

お供物

お供物はどう備えるべきか。霊狐さんが語ってくれた。

 

「それは備える心にある。遠近は関係ない。

たとえ本尊が目の前になくとも「これを捧げます」といえばそれでいい。

それでとどく。

本尊の真ん前においても祈る心、ささげる心なくば届かぬ。

ただ置いてあるにすぎぬ。

そういうものだ。」

 

「じゃ、よそでおいしそうなもの見つけて「あげたい」と思ったらいいんだ?」とちらっと思ったらすぐに

「お前はまたそのような愚かなことを思うのか‼ 

自分が購わぬものはあげられぬ。決まっておろうが。

神は非礼を受けずだ。自らのものでもないものをあげようとする心。それは盗まずとも盗んだものを献納するに等しい非礼だ。」とキツク叱られた。

一瞬思っただけでも直ちに叱られる。

師匠という方がほとんどいなくなってしまった現在、私にとって霊狐さんは最も怖いお方です。